パリの音

パリ在住。母ピアノ、姉妹ヴァイオリンを弾いています。

パリ左岸のピアノ工房

午後3時くらいに子供達とお散歩。

長女は無理に連れ出しました。

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お空が暗いけれど、それでも外を歩くのは気持ちがいい。

静かなところを歩きたかったのでモンパルナス墓地。

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右に見えるのがモンパルナスタワーです。

ここに眠る義父のお墓まいりをしました。

ちなみに義父(お墓)には日本語で話す私。(笑)

なぜか?ここに来ると心が落ち着きます。

時間が急に倍くらい遅くなったような感覚。

 

次女はひたすら墓石の名字を見て、気に入った名字の収集作業。

小説の登場人物の名前にするのでしょう。

明日も来ようと言われました・・・。

 

数日前にふと手に取り読み返しています。(もう何度読んだだろう?)

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20年前くらいに生徒さんがプレゼントでくれた本。

大好きな本です。

 

パリをつつむ1日への期待感や朝の静けさをじっくり味わった・・・(本文より)

 

あ〜、この感覚私も味わったことあるけれど、久しくないな〜、と思った。

今回の読み直しでは、言葉の表現に惹かれるところを線引いたりしてます。

 

そして!以前からこの本に出てくるピアノの先生は夫が昔に習っていたピアノの先生ではないか?疑惑。

「この本の登場人物は実在の人物だが、特徴や名前などを変えてある。どうか、登場人物を探さないで頂きたい。」とあとがきにあります。

実際読んだ後に、とても魅力的な登場人物たちを見つけたくなったのは事実です。

 

なぜ、この本に出てくる著者のピアノ先生が、夫のピアノの先生と同一人物と思ったか?

 

著者がピアノの先生に「禅と弓」(オイゲンヘルゲル著)をプレゼントしてもらった、とこの本のについて書いています。

私もこの素晴らしい本を「この本、昔習っていたピアノの先生からプレゼントしてもらったんだけど、すごくいい」と夫に勧められて読みました。

 

他にも、ぼかしてありますが、先生が住んでたところやレッスン内容、マスタークラスの先生の名前も同じで・・・きっとそうに違いないと思っていたら、なんとこのピアノの先生の本名が謝辞で記載されていました。やはり同一人物でした。

残念ながら彼女はもうフランスにはいらっしゃいません。

 

大好きな本の中に出てくる素敵なピアノの先生に夫が習っていたなんて!!

すごく羨ましい・・・。

私も出会いたかったな。